

こんにちは!さっぱどです。
今回は元プロ野球選手、監督の落合博満さんの著書、
「落合博満 バッティングの理屈」です。
史上唯一三度の三冠王
(首位打者、本塁打王、打点王)を達成した、凄い人。
落合遺産のプロフィールは、こちら。
落合 博満(おちあい ひろみつ、1953年12月9日 – )は、秋田県南秋田郡若美町(現:男鹿市)出身[2]の元プロ野球選手(内野手、右投右打[1])・監督、野球解説者。血液型はO型[3]。
選手時代は1979年から1998年にかけてロッテオリオンズ・中日ドラゴンズ・読売ジャイアンツ(巨人)・日本ハムファイターズの計4球団に在籍した。ロッテ時代には史上4人目かつ日本プロ野球史上唯一となる3度の三冠王を達成した。また20世紀最後・昭和最後の三冠王達成者でもある。
2004年から2011年まで中日の監督を務め、全ての年でAクラス入りを果たし、4度のリーグ優勝・1度の日本シリーズ優勝を達成している。
2013年シーズンオフから2017年1月までは中日のゼネラルマネージャーを務めた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

現役時代の堂々とした立ち振る舞いに、
見入ってしまいましたことを想い出す。
大差で負けているような時でも、
淡々とホームランをナゴヤ球場のバックスクリーンに放り込む。


職人というか、侍のような独特のオーラ。
冷静沈着で、かっこよかったです。
深い考察と現実的な解釈で、
400ページに及ぶ、読み応え満点の内容。
自己啓発にも通じる、大変ためになる内容。
自分で一つ一つ理屈を考えている点に、
高いプロ意識を感じる。
その中で著者が述べている点は、以下の7点。
- 基本は大切。
- 人によって、アプローチは自由。
- 実戦では、応用で対応。
- 実戦で崩された形は、基本に戻って修正。
- あくまで数字に基ずくデータが大切。
- データだけではなく、実戦の感覚が大切。
- 理想論より現実論。
その中で実戦では、応用で対応の中から、z
「ファウルボールの捌き方と機会の捉え方」 を取り上げます。
具体例:ファウルボールの捌き方とチャンスの捉え方
ただ、私のように2ストライクを取られてから勝負するような打者には、ひとつだけ身に付けなければならないことがある。それは、2ストライクから投げ込まれたボールに対して、「あっ」と思ったら手(バット)を出すこと、反対に「よし」と感じるボールが来たら力を抜くことだ。これは、技術というよりも体の反射の部類になる。こうして文字にすると簡単だが、実際の身につけるには時間が必要となる。実践の中で繰り返しながら、体に覚えさせていくものだ。
あたりまえのことだが、2ストライクという状況には”ストライクを見送れない”というリスクが伴う。もっと言えば、際どいコースに投げ込まれたボールに対して自分はボールだと判断しても、球審の右手が挙がったら終わりである。つまり、2ストライク以前よりもストライクゾーンを広めに考えておかなければならない。また、絶好球が来た際に余分な力が入り、空振りしてしまうケースを考えてみよう。それが初球ならば、1ストライクになるだけで打ち直すことは可能だが、2ストライクからでは三振である。いくら私が2ストライクを取られてから勝負するタイプだといっても、こうしたリスクを克服できるという前提がなければ、いい結果を残していく事はできなかった。そのためには、ストライクゾーンを空間でとらえ、自分の狙い球でなくてもストライクゾーンを通過すると思ったボールにはバットを出してファールで逃げること、打つべきボールがきた際には余分な力を入れず、確実に打ち返すことが必要であった。
P.222

赤が結論、黄色が理由です。
チャンスへの対応
- つまり、2ストライク以前よりもストライクゾーンを広めに考えておかなければならない。
- それは、2ストライクから投げ込まれたボールに対して、「あっ」と思ったら手(バット)を出すこと、反対に「よし」と感じるボールが来たら力を抜くことだ。


これはチャンスへの対応に使える。
自分の手の届く範囲のチャンスの判断に。
機会というのは得てして、自分に思わぬボールを、
投げ込まれた場合がほとんどである。
そこに手を出せるかどうかで、
勝負が決まってくる。
追い込まれた時の視野の持ち方
- 打つべきボールがきた際には余分な力を入れず、確実に打ち返すことが必要
- 自分の狙い球でなくてもストライクゾーンを通過すると思ったボールにはバットを出してファールで逃げること、


これは自分の機会の範囲を、
やや広め(妥協)に構えること。
追い込まれた場合には、
より現実的な対応力が求められますね。
実戦でしか身に付けられない、相手との対応力
最後に、私のような対処法を身に付けようとする選手に周囲点を挙げておく。2ストライクに追い込まれた状況では、自分の狙い球でなくてもストライクゾーンを通過すると思ったボールに、バットを出してファウルで逃げることが必要だと書いた。しかし、打ってもヒットにならないボールをカットしてファウルするテクニックは、決して練習で身に付けようとしてはいけない。フリーバッティングでこんな練習をしたら、自分のバッティングを崩してしまうからだ。
練習ではあくまでも基本に則った技術を磨くことだけを考えてもらいたい。
ファウルで逃げるような実戦的テクニックは、文字どおり実戦中で身に付けていってほしい。
P.223
- ファウルで逃げるような実戦的テクニックは、文字どおり実戦中で身に付けていってほしい。
- 自分のバッティングを崩してしまうからだ。
練習ではあくまでも基本に則った技術を磨くことだけを考えてもらいたい。

ファウルボール(上手く逸らす技術)が、
相手との対応力。
対応力を磨いていって、ヒットに持ち込む。
その対応力(ファウルボール)を磨いて、
自分のスタイルを確立。
それは、実戦でしか学べない。
まとめ:メンタル面のコントロールと、チャンスの捉え方

まとめです。
本書から得た教訓は、以下の四点。
赤が結果、黄色が経過です。
- ファウルボールを捌(さば)く技術は、出塁率(チャンス)の確率を上げていく事。
- 自分の狙い球を待ちつつ、ファウルボールで逸らす技術を磨く。
- 追い込まれても、狙い球には力を抜いて打つ技術が身に付く。
- 自然な形で、出塁率(チャンス)が上がる。


日常生活に使えるファウルボールの捌き方は、
メンタル面のコントロールと、
チャンスの捉え方に活かしていきたいですね。
それでは、また。